PAST EXHIBITION

Aneta Kajzer

Melt Away

2023.7.7 (Fri) - 8.5 (Sat)

104GALERIE(東京・中目黒)は2023年7月7日(金) 〜 8月5日(土)の会期で、アネタ・カイザーによる個展「Melt Away」を開催いたします。1989年生まれ、ベルリン在住のカイザーは若手作家としてヨーロッパを中心に積極的に活動しており、日本で初のご紹介となった2022年4月のグループ展「104 INTRODUCES」でも大変ご好評いただきました。今回は個展として、未発表作品や大型の新作ペインティング13点を展示いたします。

アーティストより:
「近年、私の作品は以前にも増して流動的になっています。溶けやすい油絵具を使っているからですが、それでも床の上で描き、時には絵具がキャンバスの上を流れるままにしていると、思いがけずできあがったものを見て驚くこともあります。この手法で描くことにより表れるかたちは、まるで溶けていくかのようです。
この「何ものかの姿」は非常に明確に表れる時もあれば、背景と混ざり合ってはっきりせず、目を凝らして探さないといけないときもあります。“Gib Acht” では左の隅に大きなふたつの目がある青い頭を見つけられるでしょう。右側にある横向きの目と鼻、そして口に気づくのには少し時間がかかるかもしれません。顔のかたちは絵の中に溶けこんで行き、具象と抽象の境界線はどんどんぼやけていきます。
この即興的なプロセスでは、キャンバスの上で何が起こるのか私には全くわかりません。何者かのかたちやキャラクターのようなものが見えてくるまでは、絵具やその振る舞いや動き方に任せています。それは雲の形に何かを見出すようなものです。私に見える形は人間のようでもあり動物やその中間の存在のように思える時もあります。リアリスティックに見えることもありますが、小さい頃からアニメやコミックのようなビジュアルと共に育ってきた影響からか、ほとんどはキャラクターの絵のような印象です。
私は一時期ポケモンに熱中し、自分が考えたオリジナルのモンスターを描いたり、それを進化させたりしていました。日本で作品を展示することは、そのプロセスの輪を完成させるような気持ちです。日本でどのように受け止められるかを楽しみにしています。」

7月7日(金) の17:00より開催する個展のオープニングレセプションに合わせ、カイザー本人も来日いたします。どなたでもお越しいただけますのでぜひ足をお運びくださいませ。たくさんの方々にお会いできますのをアーティスト共々楽しみにしております。

OUTLINE

アネタ・カイザー
「Melt Away」

会期

2023年7月7日(金) – 8月5日(土)

時間

11:00-17:00

オープニングレセプション

2023年7月7日(金) 17:00-19:00

会場

104GALERIE

お問合せ

info@104galerie.com

Profile

アネタ・カイザーは1989年、ポーランドのカトヴァイス生まれ。2008年から2010年まで、ユリウス・マクシミリアン大学(ヴュルツブルク・ドイツ)にて美術史を学んだ後、2017年 マインツ芸術大学 (マインツ・ドイツ) で修士号を取得。現在はドイツのベルリンを拠点に活動しています。2022年、カルマン美術館(イスマニング・ドイツ)で個展を開催しました。近年ではベルリンやパリ、コペンハーゲンなどのヨーロッパ各地やニューヨークで個展をするほか、ベンスハイム市立美術館やアルプ美術館でのグループ展や、アジアを含む世界各国のギャラリーによるグループ展に参加しています。数々の賞や奨学金支援に加え、ボン美術館をはじめとしたドイツの主要な公立美術館機関が合同で主催した国内若手作家の展示「NOW! Painting in Germany Today」(2018年)に選ばれるなど、若手現代アーティストのなかでも特に注目される存在となっています。
カイザーの作品はドイツ連邦政府による現代美術コレクション(ドイツ)、ニュー・カールスバーグ財団(デンマーク)、X Museum (北京・中国)などにコレクションされています。

Solo Exhibitions

2023

Dreams are my Reality, Sim Smith, ロンドン (UK)

2022

Head in the Clouds, Semiose, パリ (FR)
Fließende Wesen, Kallmann-Museum Ismaning, ミュンヘン (DE)
Take a Dip, Galleri KANT, コペンハーゲン (DK)
It Must Be Bunnies, PAGE (NYC),ニューヨーク(US)
Sind wir schon da?, Galerie CONRADS, ベルリン(DE)

2021

Eine 7 wird nie rund werden, Kunstverein Recklinghausen レックリングハウゼン(DE)
Heavy Water, Project room Semiose, パリ (FR)
Deep Blue Purple, Institut für moderne Kunst, ニュルンべルク(DE)
Eyes On Me, Project room Galerie Kandlhofer, ウィーン (AT)

2020

Once More with Feeling, Galleri KANT, コペンハーゲン (DK)

2019

WE COME FROM THE SALTIEST SEA, Galerie CONRADS, デュッセルドルフ(DE)

Selected Group Exhibitions

2022

Silent Stories – Neuerwerbungen und Schenkungen Zeitgenössische Kunst, Kunstsammlung Chemnitz, ケムニッツ(DE)
104 INTRODUCES, 104Galerie, 東京 (JP)
Rêveries, curated by Judicaël Lavrador, Domaine Pommery, ランス (FR)
FLOWER, CHOI&CHOI Gallery, ソウル(KR)
ME AND DOROTHY, Galerie Oechsner, ニュルンべルク (DE)
CONVERGENCE, curated by Kunzten, Projektraum 145, ベルリン (DE)
Das Eigene im Fremden – Einblicke in die Sammlung Detlev Blenk, Museum Bensheim, ベンスハイム(DE)

2021

Wild Horses, Sim Smith, ロンドン (UK)
Around the world, Around the world, curated by William Leung, Woaw gallery, 香港 (HK)
Tiere des Sommers, ASPN Galerie, ライプツィヒ (DE)
Luxus und Glamour – Vom Eigensinn des Überflüssigen, Arp Museum Rolandseck,レマーゲン(DE)
Spitting Diamonds, rk-Galerie für zeitgenössische Kunst, ベルリン (DE)
Koi_Pond, curated by KVTV, Atelierfrankfurt, フランクフルト (DE)
Mixed Pickles 9, Ruttkowski;68, ミュンヘン(DE)
At A Moment In Time, Kunstverein Arnsberg, アルンスベルク (DE)

Exhibition View