PAST EXHIBITION
Rudy Cremonini
Room 104
2021.11.19 (Fri) - 12.18 (Sat)
*本展では会期前半のみアポイント制とさせて頂きます。11/19~12/3の期間にお越しいただく方は、お手数ですが下記システムにてご予約の上お越し下さい。
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『今回の展示ではホテルの一室、あるいは船内のプライベートな空間をつくりました。そこにはお土産や花瓶などのちょっとしたものが置いてあり、メイドがパーティの場を取り仕切り、魔法使いやスペシャル・ゲストが登場します。まるで夢のなかのような奇妙なお話です。そしてその私的なパーティには、だれでも入ることができるのです。』
– ルディ・クレモニーニ
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104GALERIE は2021 年11 月19 日( 金)~12 月18( 土) の会期にて、イタリアボローニャを拠点に活動するルディ・クレモニーニの個展、「Room 104」を開催いたします。本展は当ギャラリーにおけるおよそ3年ぶり、2度目の個展となり、小作品、大作品からなる11 点の新作を発表いたします。
クレモニーニが一貫して追求している主題は、安心で心地よい環境や利便性とその引き換えに奪われる自由の間に生まれる矛盾や葛藤です。彼が描く、生の魅力に満ちたものがある場所は常に囲いに覆われており、そこには何らかの制限が生まれていることを示唆しています。本展の作品の舞台となるRoom 104でのプライベート・パーティもまた、各々の欲望や限られた人だけが受けられる快楽、引き換えに支払われるべきものや、管理された自由といったもので満たされています。
そしてこの主題のうちで最も興味深いのは、この犠牲を払うことのなかにこそある喜びです。
『皮肉なのはこういった犠牲の中にも喜びが存在し得るということです。我々はみな、生き延びるために何かを犠牲にするように仕向けられている。それは私の作品すべてに共通する根本的なテーマです。』- ルディ・クレモニーニ
(Rudy Cremonini, Nessun Dorma、2017; カロライン・バーナー=クールとクローディア・ポルターによる2017年4月のインタビューより抜粋)
本展の作品に登場する人や物には、ユーモアや可愛らしさとも言える魅力があります。それらのモチーフに秘められた極めて個人的な葛藤や孤独感が、仄暗く奥深い作品を作り出すのです。
Room104 での密やかな出来事を描いたルディ・クレモニーニの作品を多くの方にご覧いただけたら幸いです。
PROFILE
ルディ・クレモニーニは、1981年イタリア・ボローニャに生まれ、ボローニャ美術アカデミー(Accademia di Belle Arti di Bologna) を卒業後、現在同地を拠点に活動しています。これまでの主な展示として、「Del processo e dell’archivio」リミニ市美術館( リミニ・イタリア、2019 年)、「Nessun Dorma」カゼルタ宮殿(カゼルタ・イタリア、2018 年)、「The Club」Galerie Thomas Fuchs( シュトゥットガルト・ドイツ、2017 年)、「The Burning Island」ベオグラード市博物館(ベオグラード・セルビア、2017 年) などが挙げられ、イタリアを初め、アメリカ、フランス、ドイツ、ベルギーなどで数多くの国際的な個展・グループ展に参加、また数々の賞を受賞し国際的に評価を得ています。
OUTLINE
展示名 | ルディ・クレモニーニ |
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会期 | 2021年11月19日(金) ー 12月18日(土) 予約する |
営業時間 | 11:00-17:00 |
会場 | 104GALERIE |
Installation view