PAST EXHIBITION
Pius Fox
Endgeister
2022.6.17 (Fri) - 7.16 (Sat)
104GALERIEは、 2022年6月 17日(金)〜7月16日(土)の会期にて、ドイツを拠点に活動する作家ピウス・フォックスの個展「Endgeister(エンドガイスター)」を開催いたします。
フォックスにとって当ギャラリーにおけるおよそ3年ぶり、2度目の個展となる本展では、近年アーティストが積極的に取り組んでいる、中・大型作品の最新作と、前回から引き続き制作している小作品を交え包括的に展覧いたします。
本展は、古代神話の登場人物の顔像と、宇宙に広がる星座から発想を得た抽象作品で構成されています。ドイツ語の言葉「Entgeistert(唖然とする)」と「geister(ゴースト)」からできた造語「Endgeister」をタイトルとしました。ロシアのウクライナ侵攻やコロナ感染症、地球環境破壊など、世界が急速に変わり続けていることに呆然とするという心情、そして自分が描いている古代の顔たちは幽霊なのだという作家の実感が込められています。しかしこのような世界の終末(End-geister)にも似た感覚だけでなく、これまでの歴史、現在、そして未来を含めた「時間の流れ」も、本展のテーマのひとつです。
フォックスは絵具を何層も重ね、表層を削ったり引っ掻いたりする工程を何度も繰り返す手法で知られています。またペインティングとドローイング、抽象と具象、形状と文脈の間を絶えず転換するかのような視覚的効果が、作家が取り組むテーマに奥行きを与えています。
下層から現れるさまざまな色や、建築的要素を思わせる独自の構図は鑑賞者にある種の懐かしさや記憶を辿るような感覚を呼び起こし、同時に未知の視覚体験に気づかせます。
ピウス・フォックスが提示する世界観の新たな展開をご高覧いただけましたら幸いです。
Profile
ピウス・フォックスは1983年にドイツベルリンに生まれ、ベルリンのUdK(University of the Arts)のフランク・バドゥール教授の下で学士号を取得。その後2010年にピア・フライズ教授の下で修士課程を修了しました。現在もベルリンを拠点に、ニューヨーク、ベルリン、ロンドン、パリなど各国の主要都市で個展・グループ展を開催しています。また、彼の作品はアルバース財団(アメリカ)、FRAC・オーヴェルニュ(フランス)、ハウク財団(ドイツ)、フォンデルハイト美術館(ドイツ)、クンストパラスト美術館(ドイツ)などに収蔵され、国際的に注目されています。
OUTLINE
展示名 | ピウス・フォックス 「Endgeister」 |
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会期 | 2022年6月17日(金)ー7月16日(土) 6月17日(金)〜6月25日(土)まではアポイントメント制となります。下記よりご予約の上お越し頂きますようお願いいたします。 |
休廊日 | 日曜日 |
営業時間 | 11:00-17:00 |
会場 | 104GALERIE |
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